題名:異世界にスマートフォン持って行ったらWi-Fi飛んでなかった件
作者:志扇音憑
質問事項:①この三人称が分かりづらい
②この地の文がくどい
以上2点を具体的に挙げてください
・面白かったところ⇒ギャル語を多用する主人公とファンタジー風異世界のミスマッチ。
・現代技術を使って無双ではなくて主人公に試練。
・主人公に成長の余地。
・文章の中身:「賢い」主人公が現代知識を使って無双させるのではなく、ピンチは与えつつ爽快感を残す。
・三人称⇒主人公の主観と分析的な客観が混じるから? 主人公の主観と乖離がある読者にはわかりやすい。
・異世界だから説明は必要。逆に言えばくどいのかもしれないが、丁寧に感じた。
・ルビを多用するのがわかりにくい。
・役所のような施設の働きがいまいち分からなかった。
・一般的とは言えない動詞の使い方⇒三人称とは言いがたい。
・設定:持ち込めるモノが一点だけなのに「スマホ」の他に「制服」を持ってきてしまっている。
・世界観の説明の時に前に出してない情報をいきなり出してくる時がある。
・視点が一人称的になったり三人称的になったりと分かりづらい。
・Googleマップでは相手のスマホ位置は特定できない。
・三人称でやる意味を感じない。一人称で良い。ただ違和感は感じなかった。
・地の文 冒頭部 パフェの描写「脱毛を禁じ得ない」までがくどすぎる。
・基本的には良いが、主人公の「バカ」なのが急に天才策士になってしまったのが残念。
・主人公の名前の意味は? ⇒ 「スマホ中毒」
・凄くタイトルが好き。
・三人称が分かりづらいというのはない。
・現代の世界のギャルが異世界の女の子の考え方が乖離しているのと、異世界の考え方の補足などは三人称が功を奏している。
・日本語に日本語のルビが読みにくかった。
・凄く面白かった。
・一人称寄りの三人称。軽やかに読めた。ありだと思う。
・三人称にする必要 ⇒ 説明などを三人称でやるため?
・主人公の頭が悪いから三人称でカバー?
・作者さんが一人称うまいので、異世界じゃなければ一人称で良かったかも。
・主人公の頭がよくなるシーン ⇒ カッコよかった。
・カトラリーとエクスカリバーの比較が分かりにくい。
・主人公が破天荒 ⇒ ナビちゃんが枠にはまりすぎている。もっと個性をつけてあげたら良いかも。
・最初の場所は本当に日本…? 「原色イエローのアイス」「スクールサボタージュ」などが日本らしくないように思えた。
・「やばみ」の解説はいる?
・余りついていけなかった。好きな人にはとことん刺さるんだろうと思った。
・主人公の印象:むしろ頭の回転がとても早く感じた。閃きまでの時間が短いイメージ。
・テンポ良く読めた。混沌とした感じが描かれていて、独特の味がある。余り小説を読まない人にもウケるのではないか。
題名:LAND
作者:村崎陽気
質問事項:
①「LINE」や「Twitter」など最近10年くらいで登場したが、
もはや生活の中で当たり前になっているサービスの説明を
本文内でしたほうがいいと思いますか?
②Tが死んだ理由を「心の病」だけで片付けてしまわずに、
詳しく明らかにすべきでしょうか?
③自分が主人公と同じ立場だったとして、
好意を寄せていたK子に15万円貸せますか?
・主人公の論理的に物事を考えがちな性格。
・読み苦しいものになりがちな文を飽きさせずに読ませられるのが上手い。
・①の答え ⇒ 知らない人にわざわざ説明する必要はないのでは。
・②の答え ⇒ 死んだ理由はなくていいが、主人公との関係性を描いて欲しかった。
・③の答え ⇒ 主人公は「逃げ道」として15万貸す。自分も同じ状況なら貸してしまうかも。
・面白かったが惜しい。
・主人公の幸せの具象化としてのLAND ⇒ 共感できる。とても良かった。が、完璧に表現できていたかと言えば微妙。
・作者の主張が前に出すぎている。語るトリガーがないのに一段まるまる語ってしまう。これは作者が語ってしまっていると思う。(※作者「確かに自分の言葉の部分があった。反省してます」)
・後半は主人公が暴走している。論理的思考をしているが、感情の振れ幅が大きすぎる。
・LANDってなんだったの? と言うところで終わってしまう。LANDの崩壊をもっと丁寧に。
・Tの死に達観してしまう理由をもっと掘り下げる。
・文章表現に惜しいところがある。くどく感じる部分がある。
・個人的に応援したいので、より主題について語って欲しい。
・ほんわかのイメージの作者さんからこれが出てきた ⇒ これで面白かったからこの作風で良いのでは。
・表現が面白い。
・①の答え ⇒ 『母ちゃんに「○○ってなに?」と訊かれるモノ』が説明する基準だと思う。
・②の答え ⇒ あまり気にしなくて良いかと思った。
・③の答え ⇒ 貸さない。
・LANDの内側の人間には固有名詞が与えられているが、外側の人間にはイニシャルというのが面白い。
・「やったな」と思った。
・村上春樹じみている。凄く長い文章で自分の感情を語っている割には女の子との恋愛感情で悩んだり、友人が死んでいるのが村上イメージ ⇒ ただ最後のところでH田を殴ったのは村上春樹ではないと感じた。とても好き。(※作者「読んだことはない」)
・地の文で「ちゃん付け」するねちっこさ。(※作者「余り意識してない。癖……?」)
・①の答え ⇒ いらない。
・②の答え ⇒ 明らかにするべきではない。それを考えさせるのがこういう作風では重要だと思う。
・③の答え ⇒ 好意を寄せていた人間の弱みを握りたくない、と考えたら貸さない。
・「全体的に良いな。いつもの作風とは違うな」と思った。童話よりも好き。
・表題を月で区切られているのは二行空白で良いかも。
・時系列が途中で過去に戻ってしまうところがあるのが引っかかった。
・表題の次のページ最初部分「行った」は意図的?
・「駒場キャンパス」は明大を前提にしすぎている。
・「自殺ってナンセンスだな」が不要に感じた。
・③の答え ⇒ 金額が金額なので、何に使われるのかが分からないと貸せない。自分も加担することになる。
・前衛文学みたいな雰囲気が好き。
・作品の中に出てくるメタファーの数が多すぎてわかりづらい。
・源幸福が語りかけてくるのがよく分からない。LANDとの違いをもっと出して欲しかった。(※作者「思えばLAND=源幸福だったのかもしれない」)
・②の答え ⇒ 心の病だけではないのだったらもっと出して欲しかった。
・※作者「15万出すことでK子が自分のもとに来ないかという下心」
・※作者「②は書かなかったら何か言われるかと思った」
・※作者「①は10年後などに読まれたときなんじゃこれってなるのがイヤだった」
コメントをお書きください