批評会(10月3日)

明日から明大祭ということで、今月の批評会を振り返っていきましょう!

(三文HP担当の怠慢が露骨です。本当に(ry)

執筆は五月雨が担当しております。11月から学生ニートにジョブチェンジいたしましたので、何とか本気を出していきたい所存であります。

 

 

作品名『六人いれば世界は変わる』

作者:狛犬さん

質問事項:笑いどころはありましたか

 

作者から

無茶ぶりされたので、満足はいかなかった?

→今日は存分に叩いてください。

 

・よかったところ

→着想が面白かった。

政治ネタ+RPGネタ(ドラクエ)組み合わせが面白かった。

オチも気持ちよかった。

勇者、秘書、議員の掛け合い

・悪かったところ

→文章のテンポが悪い

地の文がパッとしない(むしろ地の文を排す、地の文で遊ぶ)

「バッチリがんばれ」→メタネタを入れると良かったのでは?

例)ファミ通のクロスレビュー風、ステータスを表示

→ネタの見せ方が退屈だった。

 

・笑いどころはあったか? →笑えなかった

ふたつ

→ドラクエネタがわからなかった(RPGネタで笑えなかった)

セリフのテンポも悪い

→セリフを一文にする。短くすると良いのでは?

一言、一言で書いていく。→読みやすい配慮を

 

・政治ネタに関して

→もっと過激にしても良かったのでは?

 

・笑いどころに関して

→楽しめた

王道の展開だった。

頑張って六人出してほしかった。

→パーティー形式にして、話を転がす。

個々の笑いのインパクトが弱い

一つ一つでネタが完結している→連続したネタにしてみる

もう一作ギャグを書いて見てもいいのでは?

 

・「六人いれば世界はかわみゅ!」を冒頭に持ってくる

→導入にインパクトが出る

地の文では、短く歯切れのいいセリフ回しにすると良い

オチがきれいすぎる→続き物風に終わらせると面白かったかも

 

・『めいれいさせろ』『いろいろやろうぜ』はクスッと面白かった

主人公をラスト殺すぐらいのインパクトのあるオチにしてほしかった

予想していたものより、良くできていた

 

・ひっちゃかめっちゃかしてから、「つづく」というオチ

収集付かないエンドにした方がいい?

 

・ソードマスターヤマト的な展開にすればよい?

お笑いの舞台、コントをイメージして、その世界で完結していると考えて書くと良い

 

・ツッコミが長い。一言多い

三人称の視点が揺れている

もっと短くした方がよかったのでは?

始めの6行がギャグを殺している

地の文が冗長になっている

 

・パーティー作って野党を殺しに行けばいいんじゃないかな?

 

・おっさんのままでよかった

→まとめようとするならオチは綺麗になっている

ギャグは好みで別れる

ふざけた雰囲気でふざけたをやるのは難しい

ツッコミとボケがただのテンションの高い人に見えた

→終始一貫したテンションのままだったので、作品の雰囲気に緩急をつけると良い

 

・直球な笑いしかなかった印象

→笑いに毒がない(シニカルさが足りない)

 

・作者から

→笑わせどころ→勇者のセリフが『コマンド』なところ

もっと勇者をいじっても良かったんじゃない?

「はい」「いいえ」で答えられない「中間」の質問を投げかける

 

・主人公がおっさん→行動の状況が「おもしろくなる」

 

作者から

・テンポの部分は肝に銘じておく

・セリフのみだとギャグSSになっちゃう

→地の文のある、ギャグ小説にしたかった

・地の文でシリアスにしつつ、セリフで笑わせたかった

・政治ネタは知り合いに政治関係者がいたためひよった。

 

作品名『論武教授の反証命題』

作者:筑紫陽 矢崎あか

質問事項:

・教授と柚の距離感はどうでしたか

・この小説の推理の穴を教えてください

 

・論武教授と柚ちゃんが犯人?

・語り手の柚ちゃんが信用できない

自殺の可能性が残っている

被害者が倒れている」発言。→柚ちゃんが信用できない

地の文がいきなり行動になる。柚ちゃんの行動がヒステリー

論武教授が愚直すぎる→警察の事件をそれまでに解決している割には

提示された可能性の解消がなされていない

思わせぶりな部分、キーワード、3つ

   P53、鍵(もう一つの鍵の行方)

   P54、スペアキーの存在(論武がその存在を否定していない)

   P58、外部者の犯行は極めて低い→憶測の域を出ない

   生活習慣が不規則→保志さんは時間にルーズ→3時以降と断定するのは危ない

   P58、水晶の居場所

・犯人の特定の推理

筒井さんのあとだから

女性の力では持ち上げられないから男性

→これを反証できれば言い逃れできない

距離感→共犯としての距離感

 

・論武と柚が共犯だったらすべて推理の穴が解決できる。

 

・東野圭吾の『探偵ガリレオ』の探偵と助手の距離感に似ている?

・「運命」が流れていても、死体が落ちてきた音はさすがに気づくのでは?

 

・ミステリーに足りない部分

→犯人の自白がない(お約束がない):これでいいのか?

動機がしょぼい

・一人称が読者に対してフェアではない

・メンタルマップいらない

・登場人物について

キャラクターが薄い→読者が想像で埋める→キャラが独り歩きしてしまった感じ

バカミスに逃げた→キャラクターにインパクトを持たせてほしかった

・論武教授との関係も薄い

取り巻きのうちのひとりから抜け出せていない

・殺人の罪を擦り付けられているのに、行動が普通すぎる

→ここでドラマを作れる

・論武教授のキャラがクズすぎる

→間違った推理の部分を刑事に背負わせる→論武教授が柚ちゃんを励ます→論武教授をカッコよくかける

 

・3回読めた

→ミステリ、メタネタ、人間関係の3点

・推理の部分がよくわからない

→登場人物のすべてが犯人になる

ミステリとして良いのか?

・推敲をどれぐらいしたか

→作者から:結構した

→印象としては、全くしていない

・教授と柚ちゃんの関係性

→プロットの時点で破綻している

キャラクターが薄すぎる

・キャラクターが作者に従属している

→ストーリーを書く方を優先していた

・キャラ、プロットをよく練り直すべき

 

・論武教授信者と化した柚ちゃん→ワトソンタイプになれなかった

・推理の穴→書かれてないことがあまりにも多い

P44、部室なのに剥製を埋め込む→おかしい

アンテロープの隣、どっち?

ホルストの『惑星』→52分の組曲→どの部分

 →BGM流しているのだから作品のイメージに合う使い方をすると良い

雰囲気描写が多い→明確ではない

コート掛けの上の形状がわからない

剥製の強度は?

柚ちゃんの伸長次第で死体を発見できる

・論武教授のモデル→ガリレオの湯川教授

→教授の設定が迷子になっている

・博士と敦子先輩と刑事以外の服装がわからない

→コートに服をひっかけるというトリックを使うのはいかがなものか?

 

・ホルストの『惑星』が流れていたのに、柚ちゃんが帰ってきた時に『運命』が流れていたのはなぜ?

 

・部室とは思えない異様な空間、専門用語→カッコイイ~P54まで

・解決篇が薄い

・論武教授の行動は、それ自体をキャラクター性として活かしていける

・トリックに関して

→なぜ柚ちゃんに押し付けたのか?

100%敦子先輩との共犯だと思った→文学的な面で拘りを持っているのは敦子さん、プロットをパクられたのも敦子さん→

→時間のコントロールもしているし、動機も語っている。

 

作者から

筑:描写不足、全体的なチグハグさ、筒井さんに行かないように考えてたから敦子さん犯人説が流れた

矢崎:三人称でやると穴が広がるので、一人称で妥協した。

筒井さんと敦子先輩は共犯じゃないと思ってる→柚ちゃんを犯人に仕立てあげるつもりはなかった(誰でもよかった)

 

以上の2作品を扱いました。

この日はかなり「熱い」批評会となりました。