かっこいい野球選手の名前でしりとりがしたくなる季節になりましたね。随分暑くなりましたがブログ担当は相変わらずの松葉です。酷使されております。誰か手を差し伸べたまえ。
最初の3行でストレス発散したので、ここからは真面目に書きます。
本日の批評会では新入生号から、大沢一樹さんの『夜嵐』と筑紫陽さんの『カナリアバスがゆく』の2作品を扱いました。
『夜嵐』の質問事項は「作品について感じたことを教えてください」でした。質問に対する答えとしては
・絶望感があった。
・少女漫画っぽい。
・流れに誠実だが、深みがあまりない。
というものがありました。また、文章面に関しての意見が非常に多く、
・文章はとても上手だが、頭に浮かんできたことを思いつくままに連ねているような感じがして、少し読みにくい。
・一文が長い。
・雰囲気に合わせた言葉選びが出来ている。
・癖が文章に出てしまっている。意識してやっているならば良い。
などがありました。他には
・『車輪の下』が上手くいかされていた。
・母親が崇拝するものに逆らう形で自殺するのが良かった。
という意見もありました。
また、ページ制限が設けられている場合の制作アドバイスとして「書きたいことを最初に書いて、それに必要なことを付け足していくと良い」や「読者のことを考えて、読者側からの視点で、推敲しよう」などがありました。
制作には一年のブランクがあったということでしたが、それをあまり感じさせない出来だったと思います。一年生の段階でここまでかけるのは凄いという発言もあり、それを踏まえた上で、初めての批評にしてはやや厳しめなものとなりました。
『カナリアバスがゆく』の質問事項は「不自然な文章や流れなど、気づいた事はありましたか。また、詰め込みすぎな感じはありましたか」でした。
詰め込みすぎなところについては、あまり触れられていませんでしたが、物語に絡んでくる部分が削られている(作者から、元は中編で、削った部分があるという説明があったため)気がしたので、自分の書きたい部分を書ききったほうがいいという意見がありました。不自然な文章や流れについては、批評会での基本的な批評がこの質問事項に当たるので、以下の主な意見でまとめて書き出していきます。
・復讐撃なので毒がほしい。
・起承転結ができている。
・必要なシーンは殆ど書けているが、少しもの足りない。
・主人公と魚島さんの差別化ができてないので、魚島さんごと削るか、魚島さんに重要な役割を持たせるといい。
・現実味のない(実現が難しい)場面がある。説明が必要。←これは質問事項の返答かもしれないです。
・会話文や登場人物の名前が奇抜。キャラに色をつけすぎるとストーリーが霞んでしまう。
・思わせ振りな言葉がメタファーでないとすると、リアルに沿った作品だと思ってしまう。
・長編の方が上手。短編も書き方がわかれば、うまくなっていく。
名前やタイトルなどの珍しい名称についての意見が多かったと思います。作者さんからの話によると、特に何かを意識して付けたわけではないそうです。また、セリフが不自然だという批評もあり、その改善点として「台詞は音読してみると、その不自然さがわかる」というものがありました。作品全体の改善点として「改善するには書きたい所を重点的書く。テーマを明確にする。意外性を出す」という意見もあります。
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